自分の投資歴
日経平均がバブル期の最高値を超え、40,000 円代をつけている。
自分が投資をはじめたのは 2012 年頃、外貨預金が最初だったと記憶している。三菱 UFJ 銀行で預金の半分くらいを米ドルに替えていた。当時は円高でドル円が 80 円を推移しているような状況だったので、円高が解消されて半年ほどで米ドルは 10 % 以上になった。
三菱 UFJ 銀行のネットバンクページでは系列のカブドットコム証券(現・au カブコム証券)のバナーが表示されていたので、証券会社の比較をロクにしないで 2013 年 2 月にカブドットコム証券の口座開設をした。株式投資には前から興味があったが、外貨預金の成功体験が後押しになった。
当時の日経平均は安倍政権の脱デフレ政策で 10,000 円代を超えて株高の予兆を感じる時期だった。アベノミクスという言葉が出はじめた頃だったので、運良く、投資をしはじめるにはよいタイミングだった。
新卒 2 年目で少額ながら貯金がある程度あったので、銀行口座に使わないオカネを眠らせておくくらいなら株式投資をやってみようという考えだった。大金を稼ぎたいとか、資産形成のためとかではなく、使わないオカネでメダルゲームをはじめるくらいの感覚だった。
最初に買った株はよく覚えている。三光フーズ(現・SANKO MARKETING FOODS)を株主優待目的で買い付けた。三光フーズは金の蔵、東京チカラめしなどを経営する外食チェーンで、株主優待では各ブランドで使える金券がもらえる。
株主優待目的で株を保有したものの、2013 年の日経平均は半年で 10,000 円から 15,000 円に上昇するような相場だった。1 単元(100 株)を 180,000 円で買い付けた三光フーズは数週間で 210,000 円になり 3,000 円の優待券 10 年分に相当する利益が出たので株主優待をもらう前に利確をした。
その後すぐに信用取引口座も開設し、100 万円を担保に 300 万円の信用取引を行うようになった。当時の資産の 70 % 近くを信用取引の担保に当てていた。今にして思えば無謀だし、ただ上昇相場に救われているだけだった。
その矢先、忘れもしない 2013 年 5 月 23 日に米国の金融緩和縮小懸念で 16,000 円をつけようとしていた日経平均が 14,000 円代まで一気に暴落した。-5% 近い推移だったので今の日経平均が 40,000 円から 38,000 円まで下がるイメージだ。
株式市場や先物取引では一定以上の価格変動を起こすと、市場の混乱を避けるために取引を停止するサーキットブレーカー制度というものが存在する。リーマンショック、東日本大震災で発動したサーキットブレーカーがこの日に発動している。
信用取引で買付余力いっぱいまで取引をしていたため、この日 1 日で資産の 25 % 近くを失った。
今の資産からしたら当時の損失は大した額ではない。若い頃の少額の投資で手痛い失敗をして、そこで市場から退場せずに続けていたことでこの失敗を糧にできているように思う。
信用取引のあとは、外国債、社債、日経先物取引、仮想通貨、投資信託、米国株、FX、商品先物取引という順番でいろんな商品に手を出したが、結局、国内株と米国株と投資信託が一番自分の性格にあっていると感じる。
エクアドルの国債やトヨタの社債を保有したが、長期的な安全資産という印象だったのですぐに売却して外国債、社債は触らなくなった。
日経先物取引は今ではリスクヘッジで触ることはあるが、総合成績はおそらくマイナス数百万くらいになっているので自分には向いてないと思っている。
仮想通貨はマウントゴックスが破産した直後、1 ビットコインが 120,000 円くらいのときに遊び半分で触っていた。当時は国内の規制も追いついていなかったため、国内取引所でもレバレッジを 30 倍にあげられるところがあった。そこで 100 万円を担保に 3,000 万円の取引をしていた。
そのまま信用取引で 100 BTC くらいを持ち続けていたら今は 10 億円くらいになっていたのだろうが、仮想通貨のバブルが来る前にやめてしまったので得られた利益はほとんどない。
今は BAT(Basic Attention Token)という仮想通貨を少しだけ保有しているだけだ。確定申告が面倒くさいという理由で日本円に変換できていない 100 万円の成れの果てである。
投資信託はつみたて NISA で本格的にはじめているが、NISA の前にいくつかの銘柄を購入している。何を買ったのか全く記憶にはないが、信託報酬のことを理解せずに買っていたので一定の損失を出していたのだけは記憶している。今は信託手数料の低い銘柄をつみたて続けているので、その損失が気にならない程度には投資信託で資産が増えている。
FX と商品先物は経験値として触ってみたものの、自分の感覚には合わなそうなので 2, 30 万円ほど損失を出して資産を引き上げている。
日本円の資産しか持たないことに対するリスクヘッジのために米国株をはじめたが、今は資産の半分以上が米国株になっている。
米国株を本格的に触りはじめた頃から不労所得について考えはじめた。配当利回りのよい銘柄に資産を傾注して年間配当がある程度捻出できるようにはなってきた。
年間配当で得たオカネで生活を豊かにするのではなく、配当金をまたメダルゲームのように投資に注ぎ込み続けている。
投資周りの話は毛嫌いされることが多いが、自分はメダルゲーム感覚で自己判断で投資を続けている。生活に影響が出ない範囲で、オカネを増やしたり減らしたりしているにすぎない。
つらつらと駄文を連ねたが、投資をはじめるにおいては生活に影響が出ない範囲で、自己判断でやるというのが一番重要なのかもしれない。